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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

ウコンの花

2006/08/27


以前ショウガとして紹介し、恥ずかしい思いをした思い出深い作物。
当時の写真と見比べてもらえれば、一目瞭然、ここのウコン達はすくすくと元気に育っております。そして、今回見事に花を咲かせました。

そして今、最も気になるのは、【収穫できる頃までここパナマにいるかどうか】ということ。大間違いをしたという思い出があるだけに、日本へ帰国する前までに是非とも収穫したいところです。

現在、ウコンは草丈が1mほど。
葉の長さ【最大葉長?】は大きいもので30cmほどになっております。

キューバの葉巻を手に入れる

2006/08/24


ある知人からキューバ産の葉巻を10本頂きました。

写真がその葉巻。その知人曰く、【ある金持ちが集まるリゾート地では一本1000円で売っている】の だそう。パナマの現地通貨は【バルボア】と呼ばれているが、その実態はUSドルである。つまり約10ドルということになる。パナマで販売されているタバコ の平均価格(おおよそ一箱1ドル程度)と比較すると、この10ドルはあり得ないぐらいの高値である。安価な銘柄になると【バラ売り】しており、一本5セン ト(約5円)と超格安なのである。

これだけでも、1本10ドルの葉巻がいかに高級なのかが安易に想像できるであろう。

ところで、この高級葉巻を手に入れても、大きな問題がまだ残っている じぶんがタバコも葉巻も吸わない禁煙家であることだ。せっかくの頂き物、しかも超高級な嗜好品となれば安易に捨てるような行為はできない。そんな悩みを抱えているとふとあることを思い出したのだ。


今住んでいる村のおじさんの好物が葉巻 そこで、この葉巻10本をプレゼントすることにしたのである。高級品あるがゆえに、入手するのは簡単ではないことを念入りに説明したことは言うまでもないであろう。10ドル×10本=100ドルと聞いて、おじさんもその奥さんも相当ビックリしていました。
ちなみに100ドルはパナマの村の公務員の半月分の給料である。
(パナマでは15日おきに給料が支払われる)

おじさんは早速一本吸い始めました

半分程度吸った後、火を消したのである。
どうやら、もったいないので少しずつ吸うつもりらしい。その後、最後の数ミリになるまで【手で持つことが困難になるくらい小さくなるまで】吸い続けたのである。ここまで、丁寧に吸ってもらえれば、葉巻も本望であろう。

チチャロンって何!?

基本情報
チチャロンとはこってり脂がのっているブタ皮を、これでもかと言わんばかりの長時間サラダ油でかりかりに揚げた料理を指す。写真を見ても分かるように鳥の唐揚げと間違えてしまうのである。正直に言うと大変ありがたくない料理である


禁断の料理がついに朝食に出ました 脂<アブラ>を油<アブラ>で揚げるという究極の調理法で作られたこのチチャロンと 呼ばれる料理。実は、この料理はパナマだけでなく、メキシコやその他ラテンアメリカ諸国にも同様に「チチャロン」と呼ばれる食べ物が存在する。

例えばメキ シコのそれは、はっきり言って美味しい。ブタの皮ではなく比較的肉のついている部分を揚げているので、肉の旨味と脂が見事な調和を保っているのである。そ れをメキシカンタコスで包んで食べるのだから文句なしに美味い訳である。

ところが、パナマのチチャロンはというと・・・ 実はどこをほめてよいのか分からないくらい、微妙な味なのである。ブタの皮というよりは、日本で焼き肉をやる際に、最初に鉄板に放り込むあの脂(ラード)を想像して頂くのが良いのかもしれない。

どこを食べてよいのか本当に悩むのである。

ブタの皮もゴムを食べているよう食感であるが、どんなに噛みしめてもスルメのようなあの深い味わいは感じることができない。あることはある。しかし、その口の中に広がるジューシーさはお世辞でも美味いと言えない。さらに、そのチチャロンの下にはおばちゃんの愛情たっぷりの極盛りごはん。これが朝食から食卓に出てきた日は本当に憂鬱になる。

このチチャロンは、ブタを解体した時に食卓に並べるのである。


以前、ブタを解体する記事を紹介しました。チチャロンはブタを解体した日から3日間ほど(本当はチチャロンを食べきるまで)3食連続で出てくるのです。こればかりは、どうにも逃げ道が無く、僕は食卓に出されたものをおとなしく食べるしかないのです。

幸いなことに、我が家はペットが充実しており、犬、猫、ブタ、ニワトリ、ガチョウ、アヒルと大変豊富。自分の食べれないものは、彼らが毎回手伝ってくれます。本当に感謝してます。


チチャロン。パナマ人の大好物であるが、日本人の最も不得意とする料理であること間違いなしであろう。

オクラの収穫開始

2006/08/23

先ず左の写真のように白い花が咲き、その後に右のあのオクラがググッと伸びてきます。ご存知の方も多いと思いますが、オクラの花は早朝に開花し、夕方にはしぼむのです。その翌日ぐらいには地面に落花している具合です。そして、開花してから人差し指大のオクラが収穫できるまでに、3日程度要します。

今回は実験的に4株、畑に植えただけなので、食事のおかずにはならず試食が何とかできる程度。いっぱい収穫できればマヨネーズでも買ってきてガツガツ食べたいところです。

人生初の食べ物だったらしい・・・

実は、この村の人たちはオクラを食べるのも見るのも初めてなのだそう。初収穫のときに塩ゆでしただけのオクラを味見してもらったら、「おいしい」と言いながら食べてもらえました。

パナマの村の食事は、まずくはないんですが、食事のレパートリーがあまりにも少なく、時には日本人にとって悲惨な組み合わせの食事もあります。この、オクラの導入がこの村の食生活を改善するきっかけになればと願っています。

オクラの追加決定ということなので、さらに10株ほど植えることにしました。先日、新たにオクラの種をまいてきたばかりです。今回はちゃんと準備万全の状態で開始しているので、前回のように虫にやられることも無く、ニワトリにもやられることも無く。順調に発芽しようとしています。

今は食べることで頭がいっぱい!!

隣の村へ冒険する

以前、公共事業として橋の建設が行われていました。
その当時の写真です


現金を稼ぎ出す唯一のチャンスだっただけに、村のほぼ全ての男達はこの建設事業へご出勤。建設終了するまでの約3ヶ月間、一人寂しく畑で作業していたのを思い出します。
(まぁ、自分の食べたい物が作れたんで結果的には良かったんだけど・・・)

そんな、苦い思い出の詰まった公共事業がどうやら終了したようです。建設中の写真を見ても分かる通り、橋を造るというより、コンクリを川に流し込んで足場を作っているだけのような橋。そんな橋がついに完成したようです。


早速見に行ってきました


実は見に行くというほど今住んでいる家から遠い訳ではない。徒歩3分ほどで橋にたどり着くのだが、村にいるとどうも自分の尻は重くなるようです。つまり、出不精になってしまうんです。そんな事情があったため橋が完成してから1ヶ月ほど遅れての視察となりました。



重い腰を上げたついでに、この川の向こうのさらに山を越えた所にある隣村にもちょっと顔を出してきました。以前、ここには橋など無く、周辺住民が自分たちで作ったと思われる『超』デンジャラスな橋が利用されていました。丸太一本の橋です。橋というより、木の棒ですね。<<写真(左)>>

ところが、この橋を渡りきっても気を緩めることはできません。心臓破りの坂が待ち構えているのです。・・・と以前はこんな感じで苦しんでいたのでした。


今回は、おかげさまで「橋」があるので最初から緊張感を持つ必要がありません。ルンルンとした気分で橋を渡り、その後の坂で苦しむだけです。それでも、以前に比べたら随分楽になりました。そして、久しぶりに訪れた隣村は、以前と全く変わっていません。僻地感たっぷり溢れる風景を写真全体から感じ取ることができますね。<<写真(右)>>

夜な夜な作業を始めるおばちゃん


しかも、外は真っ暗な夜(と言っても夜7時くらい)
電気は、当然無い地域なので石油ランプの明かりを頼りに何かを仕分けしている。

コーヒーの豆でした 収穫した豆を良く乾燥させ、このように形の崩れた豆やその破片を選り分けている。
これが終わるとすぐに台所へ向かい、豆を焙煎し始めた。


パチッパチッと音を立てながらコーヒー豆がよくお店で見るあの茶色いコーヒー豆に変わっていく。当然、焙煎しているのでコーヒーのあの香りが家中に漂ってきます。

ぼーっとこの薪の燃え盛る炎を見ながら待つこと1時間。
煙が立ちあがるほどの高温に達した豆を一旦冷まし、その後、豆を挽き始めた。


ガ リガリガリ、と根気よく豆をひくおばちゃん。結構大変な作業のようだ。ある程度豆をひいたら、旦那さんに交代しているほどである。本当の焙煎仕立てとはこ の事であろう。ただ、寝る直前なのに「コーヒーいるのか?」って聞くのは止めて欲しい。話を聞いていると、おばちゃんはコーヒーを飲むとよく眠れるらし い。むしろ、飲まないと眠れないくらいだと言っているのである。

やはり国が違えば体質も違うのであろうか。不思議である。

意外な来客、人生の危機

2006/08/22


朝、起きて朝食を済ませ、「さぁ、掃除でもするか」と部屋に戻ってビックリ。

「あらら、お客さんがいますねぇ」

って手づかみで一緒に写真を撮りたい所であるが、毒のことを考えると・・・
ぶるぶるって身震いしちゃいますね。以前、タランチュラが時々出没することを紹介しました。またやってきたんですね。


何を間違えたのか汗臭い男の部屋に迷い込んできた巨大クモ。
前回に引き続き2匹目です。しっかりもてあそんであげました。


よーくみるとコイツ何か捕らえて食べている様子。このクモを発見した当時はそれどころじゃなく、「写真☆写真☆」と慌ててカメラを構えていたのでした。


ところで、このクモの大きさが気になりませんか?


手元にあったうがい薬とほぼ同じ大きさなんです。これがあれば、何となく大きさが想像できるはずです。うがい薬の容器がやや大きいですが、ほぼ 同じ大きさの体長です。

でかいのです。毒をもっているのかどうかは分かりません。でも、放置しておくにはでかすぎる大きさ。写真撮影 をして巨大なクモに感激しつつも、今後の危険回避の為と思いおばちゃんと共にナイフで串刺しにして処理しました。

メキシコへの脱出2 

2006/08/08


人類学博物館へ行ってきました
前回の記事に続きメキシコ旅行の一部を紹介します。

歴史の規模が違います。アステカやマヤ文明と歴史が多く戸惑ってしまいます。特に下調べなどせずに人類学博物館を訪れたので、展示品の数に驚くばかり。1日で回りきることは難しいと聞いていたのでそれなりに覚悟はしていたのですが、やっぱり途中で挫折しました。


なんだこれ?

博物館の解説によると、これは当時の権力者が用いていた容器だそうです。よく見ると足のあたりに穴があいてますね。ここから何かを入れていた模様です。

しかし、なぜこんなにも大胆な恰好をした容器を作ろうとしたのか。権力の誇示と言ってしまえば、考古学的なのかもしれないが、これが当時の人々の趣味だとしたら…。
謎は深まるばかりだ。


●フリー百科事典 ウィキペディアでメキシコを検索!
>>>Wikipedia 日本語版

メキシコへの脱出

2006/08/07

メキシコは広い!ビックリした。普段(今やってる僻地生活)もまわりに何にもなくて「だだっぴろい」という言葉がしっくりくる広さの中にいるが、メキシコのそれは桁違いだった。

全てが桁違い

建物があるのに、ものすごい広さなのである。
写真上はメキシコシティーの中心に位置する「ソカロ」と呼ばれる中央広場。この広さに驚く。サッカーコート大はあるんじゃないかと思うくらいなのだ。

中央広場にはメキシコの巨大国旗が掲げられ、その旗の大きさからもこの国の偉大さを伺うことができた。そんな、広大なメキシコを十分に堪能しようと、旅行初日 に決意していた。



ところで パナマからメキシコシティーへ直行便で行き、空港から降り立つと真っ先にこんなものが目に入った。



「???」

空券無料??」

誰をターゲットにした広告なのかは定かではない。よくみると大手銀行のキャンペーンのようであるが…。ターゲットが中国人にせよ我々日本人にせよ、こんな間違いをされては困ってしまう。しかも、子供が殴り書きしたようなへったくそな文字。
無料という言葉を素直に受け入れることができない看板だ。

さらに気になるのはこの「」という文字。空港前にあるから我々漢字圏の人間は、とっさに「航空券」と判断してしまうであろう。しかし、これも罠なのかもしれない。航空券と思わせておいて本当に船のチケットを渡してくるのではないのか。

入国早々、期待と不安の渦に巻き込まれ、メキシコシティーへ向かったのは言うまでもない。


メキシコ基本情報>>>フリー百科事典 Wikipedia
Wikipediaでメキシコを検索!(日本語)

パナマの朝食 バナナ料理

2006/08/05


またまた出ました。油ギッシュな朝食シリーズ! 今回もバナナものです。このバナナの油炒め、こちらでは「タハーダ」と呼ばれ朝食や昼食の一品に欠かすことのできないメニューとなっております。以前紹介したバナナチップ“パタコン”とほぼ同様で超高カロリーな朝食です。

実は、食用バナナも放っておけば甘くなります


パタコンでは甘くない食用バナナ(通称プラータノ)で作られていましたが、今回のパタコンはこのプラータノをしばらく熟させて甘くなったものを利用します。これはやや固めの日本で売られているバナナと同じ食感です。

油、あぶら アブラ!!


今回の付け合わせの目玉焼きもしっかりと油でコーティングされております。ひとかじりすればたちまちお口の中がジュワァッと油で満たされます。パナマの奥地で奥地が油で満たされる。嬉しくないですね。

やっぱり付け合わせはコレ!

さらに、だめ押しのように備えてくれているのがこの2つ!
砂糖をしっかり溶かし込んだ激甘コーヒーとデンプンでとろとろのデンプンミルク。
もうこれはパナマの朝食の定番のようです。

本音を言えば、この2つだけでお腹がいっぱい。パナマ人の食欲というか胃の大きさに、幾度となく驚かされています。

大きさの限界はどこまでなのか2

2006/08/03

今度は何なんだ!?
これもまた、家の前に転がっていたのである。大きさがこれまた半端じゃない。隣にあるのはUSコイン、25セントである。カブトムシかと思ったらどうやら違う。さて、これは一体なんなのか?

残念ながら、虫の専門ではないのでどんな種類なのか分からない。さらに、僻地の生活なのでそれを調べる資料も手段も少ない。

世の中には、常識を覆すような事がたくさんあるのだと、この虫を見て実感しました。

大きさの限界はどこまでなのか


ビックリしてしまいました。バッタです。
超巨大なバッタですね。とにかくデカイのである。

朝、何気なく外に出て行くとこいつが下に落ちているではありませんか!?大きさを見ると自分の手のひらの横幅とほぼ同じ。写真横にあるマッチ箱の大きさと比較してもらえば、その大きさも容易に想像できるであろう。この巨大バッタはパナマの夏にあたる2月に発見しました。

やっぱり僻地は別世界

2006/08/02

ぼーっとこの景色を見ています

時々こうやって、景色を眺めるのは悪くないなぁ・・・
ってブツブツつぶやきながら、毎日ぼーとしてます。何故なら、家の外が既にこういう風景だから。

最近メキシコへちょっと抜け出していました。パナマとはまた違った文化が形成されていて、それはそれは興味をそそられるものばかりでした。食事、人、街、遺産。あらゆるものが新鮮に見えました。
コレについては、いつか気が向いたらここで紹介しようと思います。

実は今回、初めて外国から外国へ行き、外国へ帰国しました。(分かりにくいですね)
不思議な気持ちになります。自分の国でないのに、帰ってくると、どこか懐かしい感じがする。

大自然の空気、じりじりと肌に感じる太陽、人々の笑顔
まるで故郷に帰ってきたかのようだ。


ぶぅぅぅぅぅ!?
変な鳴き声がする・・・。
故郷のようなパナマに帰ってきて、清々しい気分になっていたときである。
何が鳴いてるのか想像はついてしまったが考えたくない

でも、気になってしまうので音のする方向を見た


やっぱりアイツでした。我が家の非常食!? 
実は既にこいつの兄弟を食べました

でも、まだ子豚ちゃんですね。もうちょっと待たなければ!?

奴は平和な顔で妙に軽やかに庭を駆け回っているではないか。
犬ではあるまいし。いったい何なんだ!?

犬のように駆け回るブタ。
いい気分を邪魔されて、一瞬ムッとしてしまう。

しかし、よく考えてみればこれも懐かしく感じられるではないか。

そんなことが最近頭の中をぐるぐる駆け巡っている。
 

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